辛かった虫垂炎(盲腸)の発症から手術そして入院の記録

はじめに

虫垂炎(盲腸)にかかり手術&入院しました。

おそらく人生で1度かかるかかからないかの病気なので、経験したことや学んだことなどをまとめておきます。

経験したことのない腹痛に襲われれる

経過です。

  • 5/18(土)の夜、一度お腹が痛くなったが、トイレに行くとすぐ治まった。(食べ過ぎたのでそのせいだと思った)
  • 5/19(日)の朝、お腹は痛くなかったが下痢っぽい便が出た。
  • 朝のウォーキングをして帰ってきたくらいから、急に体調が悪くなり食欲もなくなった。
  • 昼はほとんど食べずそのまま寝る。
  • 夕方になりお腹に痛みを感じるようになった。(みぞおちからおへそ当たりが全体的に痛い感じ)
  • 相変わらず食欲はなかったのでそのまままた寝る。
  • 夜になってお腹の痛みがひどくなり、どういう姿勢を取っても痛みが収まらなくなった。(痛みが右下腹部に移動しているように感じた)
  • 右下腹部ということで盲腸かな?と思いスマホで盲腸の症状を調べると、自分の症状とかなり似ていることがわかった。(この時点で盲腸の疑いが高まったが、日曜の夜ということもあり翌朝病院に行こうと決意しそのまま寝る)
  • 夜中に何度も目が覚めたが、とにかく耐えた。

いざ病院へ

夜中の痛みのこと、盲腸かもしれないこと、病院に行くことを妻へ伝え、車で送ってもらうことになりました。(自力で病院まで行けないくらいだったので)

もし盲腸だとすると手術になるだろうと考えていたので、大きめの病院(加古川中央市民病院)に行くことにしました。

 

大きな病院、初診、紹介状なし、月曜日という状況だったので、診察までかなりの時間を要しました。

  • 中央受付で初診受付(8:20頃)
  • 症状を伝え消化器内科を紹介される
  • 診察券等を受け取り
  • 消化器内科で受付(9:30頃)
  • 身長、体重、血圧測定を自分で行い、結果を受付に渡す

ようやく自分の番が回ってきたのは11:20頃でした。

 

先生に症状を伝えると胃腸炎を疑われました。

どうも典型的な盲腸の症状ではなかったようです。(触診での痛みの位置が違う感じだったり、一度も吐き気を感じなかったせいかもしれません)

とりあえず、採血、検尿(便は出なかったので)、CTを取ってから再度受診となりました。

これらを終え、13:20頃に2回目の受診となりました。

虫垂炎と診断され即入院、緊急手術が決定

部屋に入るなり先生が一言「盲腸やったわ。これは痛いわ。即入院、即手術。外科の先生にも伝えといたから今から診てもらって。」

すぐ消化器外科の方に移動し、診てもらい、全身麻酔で手術することになりました。

手術は夕方になるとのこと。

全身麻酔のために検査が必要になりました。

手術前の検査

次の検査を行いました。(痛みのため車椅子で移動です)

  • 血液検査(本日2回目)
  • 肺活量測定(痛みがあるのでできる範囲で)
  • レントゲン
  • 心電図

検査が終わると、また消化器外科の受付に戻りました。

 

実は今回の手術は絶飲絶食の必要があるのだと言われました。

水分は少し取っていたのですが、前日の昼から何も食べていなかったのは結果的に良かったと思います。(もし食べていたら下剤等で出し切る必要があったのかもしれません)

えっ、こんなにあるの?入院、手術に関する手続き

いろいろ説明を受け、手続きを行いました。(痛みがひどくなっていたので、全て妻が対応してくれました)

  • 手術・検査同意書
  • 個人情報保護に関する同意書
  • 転落・転落防止へのご協力とご案内
  • 食物アレルギー調査票
  • 入院誓約書(要別世帯連帯保証人)
  • CSセット申し込み(衣類やタオルなどのレンタルサービス)
  • 麻酔同意書
  • 入院診療計画書
  • 特定生物由来製品に関する説明と同意書
  • 血液製剤の使用に関する説明と同意書
  • 特定生物由来製品(血液製剤を除く)の使用に関する説明と同意書
  • 麻酔についての説明
  • 身体拘束に関する説明・同意書

たぶんこれで全部です。結構ありますね。

妻がいてくれたから良かったものの、もし自分一人だったら対応できなかったのでは?と思います。

ようやく手術へ

手術が16:05開始と決まり、病室でおヘソの掃除と毛の処理をしてもらい、手術服に着替えて待機しました。

手術まで後10分となったときは、あと少しでこの痛みから開放される!と安心したのを覚えています。

時間が来たので手術室に運ばれ、まずは麻酔?の点滴が始まりました。

酸素マスクがつけられ、「2、3回深呼吸してください」と言われたので大きく深呼吸すると、いきなり意識がフワッとして人の声が遠くなり、2回目の深呼吸時にはもう意識がなくなりました。

目覚め

ハッと目が覚めたときには手術は終わっていました。

麻酔が効いてるせいもあり、痛みがなくなっていました!(やっと終わった!)

 

先生によると、お腹の中が結構汚れていたそうです。(虫垂に詰まった便とか膿とかが出てたようです)

なので1週間くらい経過観察が必要ということでした。

 

病室に戻ってから気づいたのですが、いろいろなものが装着されていました。

  • 点滴
  • 心電計
  • 足にマッサージ機(エコノミー症候群対策)
  • おしっこの管(膀胱にから直接尿を抜き取るため)
  • オムツ
  • お腹から管(症状がひどかった場合にお腹に残った汚れ、傷口から滲み出る液、膿が発生したりするのを吸い出しすためだそうです)
  • 腹帯(お腹からの管を支えるため)

とりあえず無事手術が終わって嬉しかったです。

5/20 入院生活1日目(手術後から)

退院までの入院生活のトピックをまとめておきます。

  • 各種手続きの書類作成の続き。(緊急手術だったので出せるものだけ先に出した状態なので)
  • ある程度落ち着いたところで妻には家に帰ってもらった。(1日ありがとう!)
  • 23時頃に看護師さんが来て、痛み止めの点滴を施してくれた。(今度は傷口の痛みとの戦い)
  • 痛みもないしよく眠れると思っていたが何度も目を覚ました。(同じ姿勢でしんどかったのと、とにかく体が暑かった)

5/21 入院生活2日目

  • 早朝4:00頃、看護師さんが点滴を交換してくれた。※1
  • 6:00頃、看護師さんによる検診。 ※2
  • 検診後に足のマッサージ機を外してくれた。(結構暑かったので楽になった)
  • 9:00頃、先生による回診。 ※3
  • 心電計を外してくれた。
  • 10:00頃、看護師さんによる検診。その後、歩きのリハビリ。
  • 一人でトイレに行けることがわかった時点で、おしっこの管とオムツを外してくれた。(おしっこの管を外す時は、すごい違和感との戦いだった)
  • 看護師さんから、今後は尿の量と便の回数を記録して欲しいと言われたので、都度記録することになった。
  • おしっこの管を外して1〜2日間くらいは、おしっこをするたびに尿道に痛みを感じた。
  • 水分を取って良いと言われたので、念願の水を買って飲んだ。
  • 夜中は寝て起きるたびに汗だくになった。(熱があったのと、腹帯をしていたため暑かった)

※1 後日気づいたのですが、点滴は2種類あり次のサイクルで交換してくれることがわかりました。

  • 維持液:22時-4時、4時-10時、10時-16時、16時-22時のサイクル(ほぼ常時)
  • 抗生剤:22時、6時、14時(1日3回)

※2 検診内容は次の通り。

  • 検温
  • 血圧測定
  • 血中酸素濃度測定(最初の数日のみ)
  • お腹の様子確認(お腹の音の確認、傷口の様子確認、お腹の管の液の吸引)

※3 回診は毎日9:00頃にあり、たくさんの先生や看護師さんが一緒に診て回ってました。

5/22 入院生活3日目

  • 早朝3:30頃、手術後初めておならが出た!(一安心)
  • 6:00頃に検診後、部屋の明かりが点けられた。 ※4
  • 8:00頃、朝食(半がゆのセット)。(3日目から食べて良いという許可が出ていた)
  • 朝食後、手術後初めての便が出た。(これまた一安心)
  • 傷口の痛みとかお腹の管とかが気になっていたので、体を動かすことは控えて、マインドフルネスに専念。
  • 同じ病室(4人部屋)の他の患者さんの状況が見えてきた。

※4 病室は6:00起床、22:00就寝。

5/23 入院生活4日目

  • 血液検査の結果、白血球数、炎症反応の数値は下がってきた。
  • お腹の管に異物が溜まっていたが、手術前にお腹の中にあった膿とかが出てきているとの見立て。(液自体はきれいだったので問題なしとのこと)
  • 傷口の痛みはかなりましになった。
  • 食事が「半がゆ」から「全がゆ」に変わった。(半がゆとは味が全然違う!)
  • 盲腸で入院した場合の費用について調査。3割負担の場合平均で約22万円とわかった。
  • 健康保険限度額適用認定、高額療養費制度について調査。(事前認定は間に合わないので、退院後に高額療養制度を申請することにした)
  • 16:00に維持液の点滴が終了。(後は自力で水分補給が必要)
  • 点滴が外れたことで洗顔できるようになった。(かなりうれしい!)
  • 先生と相談し、退院予定日は5/28(火)となった。(5/27まではお腹に管をつけて様子を診たいということだったので)
  • 読書くらいならできる気持ちが持てるようになった。
  • カイゼンジャーニー読了。

5/24 入院生活5日目

  • 便が普通に戻ってきた。
  • 食事が「全がゆ」から「米飯」に変わった。(普通の食事)
  • とにかく食事が楽しみに感じた。
  • 回診時に、傷口のテープを外してもらった。(管を出しているところはそのまま)
  • 腹帯の中が暑かったので、中に敷いてた綿を普通のタオルに変えてくれた。(かなり涼しくなった)
  • 点滴がなくなったので、1階のローソンまで散歩。
  • 生命保険会社の担当者に連絡し、給付金請求に必要な書類を揃えてもらえることになった。

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休憩スペースからの眺め

5/25 入院生活6日目

  • 便が普通に戻った。
  • 血液検査の結果、白血球数、炎症反応の数値はさらに下がった。(白血球数は正常範囲内)
  • お腹の管から吸い出す液の量が一気に減った。(最終的に出なくなれば良いみたい)

5/26 入院生活7日目

  • 腹帯を巻いているところに汗疹ができていた。(ずっと汗をかいていたため)
  • ティール組織読了。
  • ラストの抗生剤の点滴が終了。点滴針が外される。(自由だ!)
  • だいぶ落ち着いてきたので、いろいろな気づきを整理したり、自分を見つめ直すことができた。

5/27 入院生活8日目

  • 血液検査の結果、炎症反応の数値はさらに下がったが、白血球数は少し上がっていた。(抗生剤の飲み薬を出してもらえた)
  • 9:00の回診で、お腹の管を外してもらった。(ようやく全ての装着物が外された!)
  • お腹の筋力が低下しているせいか、力の入れ方がわからなく、違和感を感じた。(これは数日続くことに)
  • シャワーの許可が出たので浴びた。(髪を洗えたのが嬉しかった!)
  • 退院についての説明を受けた。
  • 生命保険の給付金に必要なものの確認が取れた。(診断書は不要で、領収書のみで良いとのこと)

5/28 入院生活8日目(退院)

  • 9:00の回診で、特に問題なしと判断された。
  • 事務の人が請求書を持ってきてくれたので、1階の自動精算機で精算。
  • 次回の外来の予約票を受け取り、退院。
  • 自宅に帰ってまずシャワーを浴びた。
  • 高額療養費支給申請書を作成。(翌日郵送した)

入院中必要なもの

入院生活に必要だったと思ったものをリストアップしておきます。(人によって変わるとは思います)

  • お金・電子マネー(飲み物の自販機用)
  • スマホ、充電器セット(外部との連絡には欠かせない)
  • 下着類(病院着はレンタルしてたのでそれ以外)
  • ボールペン(書類の記入、尿と便の記録)
  • 印鑑(書類の捺印時のみ)
  • クレジットカード(退院日の精算時のみ)
  • ティッシュ
  • ゴミ箱(ゴミ袋)
  • 履きやすいスニーカー(スリッパはダメだったので)

入院中持っていて良かったもの

持ってきてもらったりして良かったと思ったものをリストアップしておきます。

  • 歯ブラシセット
  • 洗顔フォーム
  • 水のいらないシャンプー(サッパリした感じにはなる)
  • アイマスク(寝る角度によっては照明がまずしかったので)
  • ウェットタオル(汗だくになるのでそれを拭いて、サッパリできるもの)
  • 目薬
  • ひげそり
  • Kindle(電子ブック)
  • イヤホン
  • ダウンロードコンテンツPodcast、オーディオブック、音楽など)

気になる入院費は?

3割負担で約20万円でした。(事前に調べてた平均が約22万円だったので、それよりは少なかったです)

期間が長引いたので数十万円とかいくのでは?とも考えて、クレジットカードの限度額を確認してました。

後日高額療養費制度の申請をしたので、半分くらいは戻ってくると思います。

生命保険の給付金の申請もしたので、残りの半分も戻ってくると思います。

入院で感じたこと、気づいたこと、知ったこと

自分自身のことや、周りの患者さんの状況などから気づいたことや知ったことを挙げておきます。

  • 一人では無力だということを痛感した。
  • 医療関係者にとにかく感謝!
  • 毎日看病に来てくれた妻に感謝!
  • 高齢者の介護の様子を垣間見たことで、いろいろ考えさせられた。
  • 自分達の親が入院した場合のことを考えさせられた。
  • 自分達が高齢者になって入院した場合のことを考えさせられた。
  • 自宅に近いところに入院できる病院があるのはかなり便利。(次引っ越す時の判断材料の一つにしたい)
  • 病院食は思っていた以上に美味しい!(半がゆの時期は除く)
  • 静脈が見えにくい体質なので点滴で苦労する。
  • 思った以上に筋力の低下は進む。(傷口をかばって甘えてはいけない)
  • 手術後に熱が出ること(汗をかく)ことを想定しておいた方が良い。
  • とにかく単調な生活になるので、本やPodcastなどはとても有効。
  • パソコンは持って行ったが、病室でパソコンを起動する気持ちにはなれなかった。(体を起こして何かをするというのは思った以上に辛かった)
  • 病室は窓側が良さそう。(廊下側だったのですが、窓がないとどうしても気が滅入ってしまう)
  • 入院期間は思っている以上に長くなる。
  • 入院費は思っている以上に高額になる。
  • 健康保険限度額適用認定を事前にもらっておくと、退院時の負担額が軽減される。
  • 認定がない場合、後で健康保険高額医療費支給申請することで費用の一部が戻ってくる。

仕事はどうしてたの?

入院が決まったときに、チーム内ですぐフォロー体制を段取りしてもらえ、私の分を皆で手分けして対応してくれました。

なので私は治療に専念することができました。

むしろ、それが今私がやるべきことだと気づかせてくれるコメントまでもらえたので、本当にありがたかったです!

スマホで随時状況は確認していたので、退院後は比較的スムーズに復帰できたと思っています。

最後に

今回、痛みが出てからかなり時間が経ってから病院に行くことになりましたが、日曜の夜だとしても病院に電話するなり、救急車を呼ぶなりした方が良かったかなと思います。(それくらい痛かった)

いつもと違う痛みを感じた場合は、早めに病院に行くことをオススメします。